俺のボディガードは陰陽師。





俺たちのいた化学教室の中は、物という物が散乱してめちゃくちゃになっていた。

みんなが座っていた木の丸椅子が、机の上やら棚の上やらにあちらこちらに散らかっていて。

窓ガラスが全部割れている。

ガラスの破片も飛び散っていて。



そして…。




「痛いっ…痛いよ!」

「何?何?何なの?何なの?!」

「お、おいっ!大丈夫か?!」



俺だけではなく。

この教室内にいたクラスのみんなが、教室内の備品や丸椅子や教科書、筆記用具と共に、散乱するように倒れている。

俺の目の前にも、制服姿のクラスメイトが何人も横たわっていて。

うめき声や、どよめきを漏らしていたり。

中には…ボロボロになって、倒れたまま動かない人。

ケガをしたのか、血を流している人まで…?





まるで、大地震にあったかのように。





(え…)





何が…起こったんだ?




体を起こしかけたまま、茫然とその悲惨な光景を視界に入れる。




「…安中さん?!…安中さん、大丈夫?!」

「血が!…起きて!起きて!しっかりして!」



血が…?


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