俺のボディガードは陰陽師。
その二人の様子を唖然と見ていると、鈴代なずなに「座れば?」と声をかけられる。
「…みなみちゃんは、私が陰陽師だって知ってる。心配いらないよ」
「…知ってる?何で?」
すると、俺達の話に麻倉先生が入ってくる。
「それはね?10年以上前にも、この高校には女子高生陰陽師がいたのです!その子になずちゃんの話は聞いてて、いろいろお世話してるのよ?」
「はぁ…」
女子高生陰陽師…この女以外にもそんな人がいたのか?
つくづくよく分からない世界だ。
「それはそうと、伶士。ケガはないか?」
「あ…大丈夫だ」
と、返事したのに。
鈴代は俺の方に寄ってきて、俺の全身を舐め回すようにじろじろと見ている。
頭の上から爪先まで、ホント全身。
そして、真っ正面に立たれ、急にバッと着ていたポロシャツを捲られる。
えっ…!
腹丸出しにされた…!
麻倉先生が「きゃー!シックスパックよー!」と喜んでいる。
「…なっ!何すんだ!」
「バカ者!ケガチェックだ!」
「…大丈夫だっつってるだろ!」