俺のボディガードは陰陽師。



その二人の様子を唖然と見ていると、鈴代なずなに「座れば?」と声をかけられる。



「…みなみちゃんは、私が陰陽師だって知ってる。心配いらないよ」

「…知ってる?何で?」



すると、俺達の話に麻倉先生が入ってくる。



「それはね?10年以上前にも、この高校には女子高生陰陽師がいたのです!その子になずちゃんの話は聞いてて、いろいろお世話してるのよ?」

「はぁ…」



女子高生陰陽師…この女以外にもそんな人がいたのか?

つくづくよく分からない世界だ。




「それはそうと、伶士。ケガはないか?」

「あ…大丈夫だ」



と、返事したのに。

鈴代は俺の方に寄ってきて、俺の全身を舐め回すようにじろじろと見ている。

頭の上から爪先まで、ホント全身。

そして、真っ正面に立たれ、急にバッと着ていたポロシャツを捲られる。

えっ…!

腹丸出しにされた…!

麻倉先生が「きゃー!シックスパックよー!」と喜んでいる。



「…なっ!何すんだ!」

「バカ者!ケガチェックだ!」

「…大丈夫だっつってるだろ!」


< 93 / 504 >

この作品をシェア

pagetop