その碧は、空と海の混ざる色。

  「お願いします。無事に儀式が…」

 満天の星空の下、銀色の長い髪を
 
 なびかせた少女が碧い瞳を伏せてバルコニー

 に立っていた。


 少女の名はサラ。デメスクという町の

 領主の娘。一週間後に十六歳の誕生日を

 ひかえている。

 デメスクの町は人魚の町と古くから伝え

 られている。この町の領主の一族は十六

 になると海の城、いわゆる″聖海の儀″と
 
 呼ばれる儀式に向けて星々に祈っていた。

 
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