松姫様からの贈り物


1階に降りきってダイニングへと向かう途中でインターホンがピンポーン、と音を鳴らした。


あ…湊くんだ。


私はパタパタと少し急ぎ足で玄関へ行き、ドアをガチャリと開けた。


「湊くん、いらっしゃい」


ニコッと笑いかけるとおう、と湊くんはニッと歯を見せて笑った。


「今日の晩飯はなんだ?」


玄関の扉をバタンと閉めると湊くんと一緒にダイニングへ向かった。


「今日は湊くんの好きな唐揚げにしようかなって思ってたんだ。湊くん唐揚げ好きだったでしょ?」


ダイニングへやってきた私はそのままキッチンに、湊くんはダイニングテーブルに向かって椅子に腰をかけた。
< 101 / 110 >

この作品をシェア

pagetop