松姫様からの贈り物
バレないようにしなきゃ······
「ううん大丈夫。ありがとう、心配してくれて」
自分の頬につたる涙を拭って男の子達に笑いかけた。
その瞬間男の子達がなぜか顔を真っ赤にした。
えっと···どうしたんだろう···?
「あの···みんなお熱あるんじゃ···?顔、赤いですよ······?」
首をコテンと傾けたらハッとしたようにアワアワしだして。
「あ···な、なんでもないよ!さ、帰ろう!」
と私が通ろうとした道を進もうとしてた。
私···そっち行くの嫌だな······
「あの···こっち、行きませんか···?」
私が指さしたのは小さな神社の前の道。