松姫様からの贈り物
カバンを指定の場所に置いてスカートとブラウス、ひも状のリボンとブレザーをハンガーにかける。
それから部屋着に着替えてそのままベッドにダイブ。
まずい、学校行けなくなるかも…
帰り道、公園で見かけた柏木くんと一緒にいた女の子を思い浮かべる。
あー…それだけで涙でそうっ……
ここに誰もいるはずがないのに誰かに見られそうで思わず顔を枕に沈める。
あ…そういえばさっき…
家の近くに落ちていた小さな紙切れを思い出してベッドから起き上がり、重い足取りでカバンの元へ行った。
これ……誰かが書いた手紙……かな?
紙きれをジーッと見つめてると淡くひかり出した。
な、何……?
「きゃっ……!?」
その瞬間、淡く光っていた紙は激しく光出して───私は真っ白な世界に連れていかれた。