松姫様からの贈り物
松姫様との出会い
「だ……か……?」
ん……?誰かそこにいるの?
うっすらと目を開くと誰かが私の顔を覗き込んでるのがわかる。
「ん………?」
「あら、目が覚めましたか」
私の顔を覗き込んだのは私と同い年ぐらいの女の子。
「大丈夫ですか?あなたは城門の前で倒れていたのですよ」
そう言って微笑んだ女の子。
ツヤツヤの黒髪が顎のラインにかかっていて長いまつ毛に大きな瞳、瞳は淡いピンクに染まっていて真っ白な肌とスっと通った鼻筋、形が整ったぷっくりとした唇は紅く華やかだった。
綺麗な人だな……
って、そうじゃなかった…!
「あの…っ、ここは一体……?」