松姫様からの贈り物


え……!?


「で、でも…松さんに悪いよ……」


私がここにいたら松さんに迷惑がかかっちゃう…っ


「大丈夫よ。父上も母上もきっと許してくれます」


松さんに腕を引っ張られてやってきたのは大広間。


「あら…父上達、会議中かしら……」


松さんが少し襖を開けて中をそっと覗いてみる。


私も松さんの下から中を除くと、大きな部屋にたくさんの男の人がキレイに並んでいるのがわかる。


1番奥に白い髭の生えた存在感があるおじいさんがいて、その斜め左右に30〜40代ぐらいのおじさんが向かい合って並んでいる。


「以上じゃな。解散」


「はっ!」
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