松姫様からの贈り物
わぁ……綺麗な柄の着物がたくさん…!
百合の花や菊、紅葉もある…
「好きな柄の着物を選んでくださいね」
好きなの選んでいいんだ……それじゃ…
「これにします」
私が選んだ着物は桜の花と手毬、花びらが着物の所々に散り描かれている鮮やかな黄色の着物だった。
「ふふ、わかりました。それでは……」
松さんは私が選んだ着物とにらめっこをしながら2、3枚の薄い色のついた着物と紅色の帯を持ってやってきた。
「結愛さんが選んだ着物の中にこの3枚の薄着を着てください。」
え…でも私、着方が分からない……
どうすればいいのかわからなくて戸惑っていると松さんは百合の花が描かれたうす黄緑の着物と2、3枚の薄着と黄色の帯を持ってやってきた。