松姫様からの贈り物


「わぁ…すごい人でいっぱい…」


町に出るとたくさんのお店や人で賑わっていた。


なんだかお祭りみたいだな。


「結愛さん、どのお店からみたいですか?」


え?うーん…たくさんあって悩んじゃうな……


あ…。


「着物…みたい」


私は小さくつぶやくと松さんはふふっと笑っていいですよ、行きましょう!と私の手を引いて連れて行ってくれた。


それからも髪飾りを見たり、遊び道具を見たりして楽しく1日を過ごした。


次の日も、次の日も松さんの住む世界での事を教えてもらった。


貝合わせという遊び、和歌や蹴鞠……私の時代と似たようで少し違う遊びがたくさんあった。
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