松姫様からの贈り物


松さんが"義母上"と呼んだ方を見ると綺麗な女の人が立っていた。


綺麗な人……お人形さんみたいだな………


その人が綺麗で思わず見とれてしまっているとその人とバッチリ目があった。


するとにっこりと笑って"あなたが結愛さん?"と聞いてくれたので小さくゆっくり頷いた。


「この屋敷には馴染めましたか?」


松さんのお母さんは松さんを挟んで腰をかけた。


「はい。あの…お名前を伺っても……?」


「私は三条です」


三条………?


私は聞いた名前に違和感しかなく首を傾げていると松さんが戦国の世の名前の事を教えてくれた。
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