松姫様からの贈り物


私が髪を結っている時にピンポーンと玄関のチャイムがなった。


わっ!もう45分!?湊くんだよね!?


洗面所でわたわたしている私にお母さんが「湊くんが迎えに来てくれたわよー」とリビングから声がかかった。


多分インターホンの画面から誰が来たのか見れるからそこから見たんだと思う。


「はーい!」


私は急いで髪を縛り、ダイニングへ向かうともうテーブルでゆっくりコーヒーを飲んでいる湊くんの姿があった。


「あぁ、湊くん!おはよう、ごめんね待たせちゃって!もう行けるから」


「おー結愛。あんま急ぐと転ぶぞ」


もう…私そんなにドジじゃな──
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