松姫様からの贈り物


早く熱冷めろ、早く冷めろー……


頬をぺちぺちしていたらあっという間に学校に着いてしまった。


「じゃー俺こっちだから。またな」


「うん、またね」


湊くんと別れてから教室までゆったりと歩いていくと数人の男の子がやってきた。


「結愛ちゃん、おはよー!」


クラスで声かけてくれる子達だ……。


「おはよう…!」


いつもは人の目を見て話すのってちょっと苦手なんだけど、今日は目を見て挨拶できた。


すると男の子達の顔がみるみると赤くなっていった。


んん……?


顔が赤い…!?


「ね、ねぇ…みんな熱ない、ですか…?」


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