松姫様からの贈り物


大丈夫かな?と思って自分の手を彼らのおでこに載せて熱あるか確かめようとしたんだけど──


「あ…だ、大丈夫!早く教室行こ、結愛ちゃん!」


サッと避けられてしまった。


え、え、私…何かしちゃった…!?


呆気としている私を置いてそそくさと先に行ってしまう男の子達。


うぅ…失敗した?それとも変な思いさせちゃったかな?


男の子達を追って急いで教室に向かう。


教室に入ってさっきの男の子達を探したら、何やら数人で固まって話しているようだった。


「あ、あの……」


後ろから声をかけるとわっ!と驚かれてしまった。


「あ…どうしたの?結愛ちゃん。……もしかして俺らが置いてったから…?ご、ごめんっ!」
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