松姫様からの贈り物


後ろから声がしたと思ったら、私と雫ちゃん達の間に割って入った人物を見た瞬間、胸がドクッと大きく跳ねた。


……まさか。


ゆっくり上をむくとそこには柏木くんがいた。


「ほらほらもう予鈴鳴るよ」


柏木くんの言葉に4人はぎくっとして和真くんと優翔くんははぶつぶつ言いながら、雫ちゃんと彩華ちゃんはまたねーと私に手を振りながら自分の席に戻っていった。


「竹下さん大丈夫?」


「あ、うん。」


なんかいざとなると緊張する……!


「じゃー俺も席戻るね」


じゃあね、と手をあげて去ろうとした柏木くん。


「あ、あの…っ!」


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