松姫様からの贈り物
でも私で力になれる事があるなら……助けたい。
「柏木くん」
「ん?」
あれから少しずつ言えるようになったんだ。きっと、大丈夫……。
「私は大丈夫。それに私がみんなの力になれるなら──私はみんなを助けたいから……お願い」
私は柏木くんの目をじっと見つめた。
「………」
少しの間、沈黙が流れたあと、頭上から深いため息が聞こえた。
「…はぁ。本気なんだね、竹下さん」
柏木くんの問に対して、私はゆっくりと頷いた。
「しょうがないな。じゃー俺も勉強見てやるよ」
え……?
言葉の意味がわからなくて頭にはてなマークを並べていると柏木くんが私の頭を拳でコツンと軽く殴った。