松姫様からの贈り物
私の質問に柏木くんはうん、と少し元気そうに頷いた。
「質量数の4-原子番号の2=2。中性子の数は2だ!」
柏木くんは少し笑顔で中性子を求める式をサラサラと解いていく。
どれどれ……?
「うん!正解」
私の問題返答を聞き「やったぁ!」とガッツポーズをして喜んだ柏木くん。
普段友達といる時もこんな顔してるんだ……
そう思うと胸が少しズキッと痛んだ。
って、なんで私柏木くんの友達にまで嫉妬してんの!?
柏木くんは私の物でもなんでもないのに……っ
考えれば考えるほど自分の思考はどんどん悪い方向へと進んでしまう。