松姫様からの贈り物
ふぅ………疲れたーー。
スマホを胸ポケットに戻して家へと続く道を進んでいく。
今日はなんだかちょっと成長できた気がする。
松さんがいた戦国時代から帰ってきて、しばらく経つ。
次の日に席替えがあって、柏木くんに自分から挨拶できるようになって。
その日に雫ちゃんや彩華ちゃん達とも仲良く慣れたんだよね……
そんな事を考えていたらいつの間にか家に着いていた。
カバンから家の鍵を取り出して鍵穴に差し込む。
右回りに半回転させるとガチャリと音がした。
「ただいま〜……」
「………」
返事がないって事はお母さんは仕事か。