君の嘘に花束を


すると男の子はすっとひざまづいて私の足元に靴を置いてくれた。


私はその靴に足を入れる。


靴下に描かれている猫と目が合うが、そんなことよりまるでシンデレラになった気分でドキドキした。



「あ、ありがとう」


「うん」



男の子は靴に視線を落としながら立ち上がった。



「靴、かわいいね」



私の靴を指差す。

フリルがたくさんついていてお気に入りだったため、褒められて私は一気にテンションが上がった。

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