お前以外、考えられない。
「はいはーい、萌奈ちゃんが可愛くて仕方ないって話?」
「はあ!?!んな事いっかいも千夏に話したことねえだろ!?」
「えー?直接的にはなくても毎回間接的に言ってるようなもんじゃーん」
「!!!?!」
顔を真っ赤にさせながら反論する蛍はツンデレ蛍だ。からかうのが楽しい。
あんなに強い蛍が顔を真っ赤にさせているのだから、なんだかこちらが優位になった気分だ。
ほんとに彼女のことが好きなんだな、ということが伝わってくる。
「んで、どしたの?」
「あぁ、じつは萌奈の誕生.........って、お前あれ、」
相談の内容を話始めたかと思いきや、突然話題転換をするので右隣の蛍を見上げると、前のある一点を見つめている。