お前以外、考えられない。


ふっ、と笑いながら「そこで待っとけよー」と言いながら自動ドアの向こうに行ってしまった。


はあ.........私アオに助けてもらってばっかりだ。

アオはほんとに優しい。その優しさに何度救われたことか分からない。


そんなことを考えながら地面に視線を下ろして待っていると後ろから頬に冷たいものが押し当てられ、ひゃ、と声を出してしまう。


「ひゃ、だって......くくく、いい反応するなあ」


1つで2つになるアイスの片方を頬にあてられたようだ。

もう1つはアオの口元にある。


ん、と差し出されるアイスをありがとうと言い受け取る。


蓋の部分をとりぱくりと1口食べると、甘くてちょっぴり苦いコーヒー味が口の中に広がる。



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