お前以外、考えられない。
いつもと違って髪の毛をワックスであそばせているし、服も身長の高いアオに似合うものでとてもオシャレだ。
私がドキドキしてどうすんだ、と思うけどアオにはやはりかなわない。
そんなアオは一方私を見てぽかんと固まっている。
「アオー?おーーい!」
私がそう声をかけるとそっと私の耳のイヤリングに触れる。
「これ、毎年つけてくれるんだな、」
そう。このイヤリングはアオと付き合って初めての私の誕生日プレゼントに買ってくれたもの。
付き合い始めたのが中学2年の時からだから、幼いながらに私のためにアクセサリーを選んでくれたのが嬉しくて、夏祭りの日に初めてつけていったのを今でも覚えてる。