。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
叔父貴は通話を切った直後不機嫌そうにしてたが、すぐにいつも通りで二杯目に頼んだ焼酎のロックを口につけてる。
「今は(リアル)秘書のキリと、秘書(的なヤツ)の鴇田が揃って不在だからな、俺んとこに転送してある」
「ふーん、そう…」
と言うしかない。
てか、どこをどー突っ込んでいいの!!
「叔父貴……あんた職質かけられたら一発アウトだよ」呆れて言うと
「そんときはそんとき。闇ルートを使うさ」
と叔父貴はあっさり。
闇ルートって何……一ノ瀬のおやっさんか??なんか色々逃げ道作ってそうだからな、叔父貴は。本人がこう言うんだから大丈夫だろうけど。
でも…
武器商人……てことは、叔父貴は闇ルートを使って海外からの武器を密輸してるってことだよな。(←完全なる犯罪です)
てことは、タチバナの野郎が持ってたライフルもその闇ルートから仕入れたものだろうか。
そもそもあんなでかい銃を密輸できるのだろうか。
まぁ、戒曰くライフルやマシンガンみたいなのは、解体したらちっちゃくなるらしいけど。
ってことは、やっぱタチバナは叔父貴の仲間であたしたちと同族??
……な感じには見えないんだけどなー
ぐわっ!!分かんね!!
てか忘れようとしてるのに、アイツはあたしの脳の小さな隙間から侵入してくる。
頭を抱えていると、
「こちらへどうぞ~」と店員さんが、あたしたちのテーブルを一個挟んだテーブルに客を通している声が聞こえて、何となくそっちを見ると若い男女が席に落ち着いたところで、その男の方を見ると
んゲぇ!!
ユズ!!?