。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
約束の7Day’s
決戦!?
☆ 決戦!? ☆
その日、あたしはオープンから出勤で、戒は一時間遅くからの出勤なのに、あたしに付き合って早く店に向かうって言った。
駅に向かう途中、龍崎家が視界から完全に消えると、戒があたしの手を握ってきた。
「まだ龍崎家から近いよ。誰かに見られたら…」とキョロキョロしていると
「大丈夫だって、その辺のセンサーはしっかりしてるし」と戒は笑う。
「お前、色々センサー持ってるな、恋愛センサーとか??
あ、でもタイガの色恋センサーは反応しなかったな」
あたしが何でもないように言うと、
「え……?」戒がぎくりとした様に顔を強張らせて、次の瞬間まるで射るように視線を険しくさせる。
「…いや…あいつがあたしたちを好きってことが嘘っぽいって言ってたけど
あれ、ホントっぽいし」
「どうしてそんなこと思うんだよ」と戒は不機嫌さを滲ませながら声を低める。
「根拠はないけど…てかお前の恋愛センサーだって根拠はねぇだろ」半ば逆切れで目を吊り上げると
「…まぁ、そうだな」と戒はふいと顔を逸らす。
けどあたしの手は握ったまま。きゅっと力を込めて握られて、まるで逃げていかないように、誰かにさらわれいように、って感じた。
戒の不審な行動がちょっと気になったが、今日はそれどころじゃねぇ!
何せ、今日は決戦の日だからな!!!