。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
と、言うわけで戦場は荒れに荒れた。(あたしだけ)アレベル(荒れレベル120だ!)
「あいつのどこがいいんでぃ」と詰め寄ると
「どこ……って言われても……どこ?」とリコは首を傾げる。
「じゃぁさ、サクラは龍崎くんのどこが好きなの?」と今度もまたエリナはリコの援護射撃に回ったようだ。
「どこ…?」そう聞かれると「どこなんだろう」と首を捻る。
そもそもあたしの好みじゃなかったし、なよっちそうだし、メガネだし(←関係ありません)そう思っていたらアイツは超!肉食獣だし、喧嘩は強えぇし。
俺様だし、寂しがりだし……考えたら、ホントどこに「惚れポイント」があったのか自分でも謎だ。
「ほらー、そうゆう感じだよ。
どこが好きって決めちゃうとさ、その『どこ』の部分が無くなると、急に気持ちが冷えちゃったりするじゃん?
だから曖昧なのでいいと思うよ?」
エリナ……あんた大人だねぇ。としみじみ。
そう言やぁエリナが片思いしてるのもタイガだったよな。あたしはエリナにこそ聞きたい。
『あの変態のどこがいいんだ!』と。
でも……あの変態と会ったことなんか言い出しづらい。
黙っておくか。と考えてると
~♪
リコのケータイが鳴った。リコはケータイを開いて、メールなんだろう文章を見て、またポっと頬を赤くする。
「何だ!キモ金髪からの矢文(メール)か!!」
「矢文?どこの武将よー」とエリナは笑っていたが
「えっとね…
“今何してる?”って……」
………
おいキモ金髪!!お前もっとマシな矢文(メール)寄越せ!
てか、はっ!
これは忍(シノビ:忍者のこと)からの罠かもしれねぇ!
「リコ、早まらない方が……」と慌てたが
「あ、今エリナのおうちに居るって返しちゃった」
ぅおい!!早すぎるだろっ!!
ぅう゛ぅう~~~!!!
あたしの中で鳴っている。
ほら貝の音が!!