。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
イメージ!?
☆イメージ!?☆
スーパーであれこれ買って別荘に戻ると、空はすっかり暮れていて、キモ金髪の別荘の灯りがよりはっきりと見えて、それはそれで凄くきれいだった。
「ちょっと遅くなるかもだけど、今から夕飯作るね~」とエリナが男陣に説明をしていて
「一ノ瀬くんの好きなエビフライ楽しみにしててね」と、今まで口数の少なかった千里をひたすら気にしているのだろうエリナが気を遣って千里に微笑みかける。
「あ…!うん…」
と千里は曖昧で、『男ならハッキリしろ!』と怒鳴りたいのを何とか堪える。
ふと気になってきれいに舗装されている駐車場の方を見ると、キョウスケたちはまだ到着していないみたいで、その場所は空っぽだった。
てかこのまま現れなくてもいい気がする。(←かなり酷い発言)
そしたらリコもキョスウケも要らない気を遣わなくて済むのに…
とちょっと考えてたが、戒はキョウスケの登場を気にしていて、何度も腕時計をちらちらと見ている。
元々、戒がキョウスケも一緒に、って言い出したし、珍しくキョウスケもノってきた。やっぱ二人セットで居なきゃいけない理由が何かあるんだろうな…
と、ぼんやり考えていると
遠くから派手なエンジン音が近づいてきて、顏を上げると同時に、もの凄い勢いで赤いスポーツカーが駐車場に入ってきた。
「ぅを!!」
声を出すと同時にまたも、もの凄い勢いでバック駐車。かなりのスピードでバックしたのにも関わらず、その赤いスポーツカーはキッチリ、駐車場の線の中に収まっている。
戒を除く全員がびっくりしている中、
バタン!
激しい音を立てて、スポーツカーの運転席からキョウスケが姿を現した。