。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
大人数での食事は楽しかった。このメンバーだからそれぞれ生活が違ってて、あれこれ聞いたり話したりであっという間に料理は無くなった。
後片付けを終え、今度は風呂の順番を話し合い。
バスルームは一階と二階に一個ずつあるみたいで、これは女子チームと男陣とで別に使うことに決まって、その後は恒例のクジ引き。
結果
女子風呂は、あたし→リコ→エリナ→イチって言う順。
一方男陣は、千里→戒→キモ金髪→キョウスケって順番。
引いたクジを眺めながら
「響輔も最後?じゃ一緒に入りましょ♪」とイチがキョウスケに抱き付いていて
「阿保ぅ、誰が入るかボケ」
とキョウスケは鬱陶しそうにイチから逃れていて
ぅを!すっげぇな、イチ!
だ、大胆!!
一方
「「「すっげぇな」」」
キョウスケを抜いた男陣が、目をパチパチさせて羨望のまなざしでキョウスケを見る。
「あんな美人から言われて断れるとは…」
「俺なら即オッケーっスよ」
「俺は……無理…」
と三者三様。
てかおい!戒とキモ金髪っ!!
でもリコもエリナも食後のスイーツの準備で忙しくて、一連のやり取りを見ていない。
「おい!てめぇるぁあ!」
あたしはリコとエリナに聞こえないぐらいの小声で
「乙女の前でスケベ心は隠しとけっ!!」
と言うと戒とキモ金髪は降参ポーズ。
イチは苦笑いで
「ホント……面白い子」とくすっ。
わ、笑われた!
てか恥ずかしい!