。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
リビングに戻ると、響輔さんとyouがテレビを見ながら何か喋ってた。響輔さんは缶ビールを飲んでいて、その隣にべったりとyouがくっついて腕を絡ませている。
てか、youすっごい大胆!
あたしも響輔さんに自らキスした立場だけど、それ以上にきっと自信があるんだよな~…
前ならそんな姿見ただけで、心臓がよじれそうになるのに…
今はそれ以上の感情で心臓が爆発しそう。
あたしと先輩、付き合うことになったんだよ!?
考えただけで顏が熱くなる。
だって初めてのカレシだよ!?
「な、なぁ!リコっ!付き合うのかっ!」
と千里はしつこい。
「もー!どっちだっていいでしょ!」
「そうだよ~一ノ瀬くん、邪魔しちゃ悪いよ~」とエリナが千里の腕を取り、今にも掴み掛かってきそうな千里を止めに入ってる。
「リコ、次リコの番だからお風呂入ってきなよ~」
と、エリナは目配せ。
ありがと~!エリナっ!
千里は「なぁって!」とまだも喚いていたけど、エリナに何か言われたんだろうな…やがては大人しくなり、あたしは着替えを持って二階のバスルームに向かった。
あー!!まだ頬が火照ってる!!
両手で頬を包んで、『Bath room』と書かれた扉を、一応はノックしてみる。
中から返事はない。
シャワーの音は聞こえないから、出たか…居ても脱衣所だよね。
「朔羅~?」と顔を出すと
龍崎くんが裸で頭を乱暴にバスタオルで拭っていて……
「へ!?川上!?」龍崎くんもびっくりしたようで
キ…
「ィヤァァアアアアアアアアーーーー!!!」
あたしの悲鳴が別荘に響き渡った。
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