。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
その後、何とかパジャマに着替えたあたしと、同じくパジャマ姿の戒、そしてエリナと千里…キョウスケとイチと言うメンバーで、ダイニングに移動したリコを囲んでいる、と言う状態。
リコの顔はまだ火照ったように赤い。
その火照りを鎮めるためにエリナがうちわで風を送り、あたしがコップに入った水を出した。
「はぁ?男の裸を見ただけでこの有り様?」とダイニングテーブルに腰掛け、足と腕を組んだイチが奇異なものを見る目付きでリコを見下ろし、
てかイチ……短いスカートから覗いた脚が…太ももが…やっぱりパンツ見えそ!!
だけどそんなエロいイチの色気にまったく動じてないのか
「リコさんはあんたと違って純粋なんや。あんたと同じ感覚で見んといて」とキョウスケがイチを睨み
「何よ!人をヤリマンみたいな言い方して!」
と、二人はギャァギャァ
また喧嘩勃発?
「まぁまぁ、女狐。川上は新品やから刺激が強すぎたみたいや」
「「「し、新品!?」」」
戒の発言に、あたしたちガールズグループは目を開いた。
「てかその言い方やめてよ!」とリコが目を吊り上げる。
まぁ……確かに純粋なリコには戒の素っ裸は刺激が強すぎたろうな~
かく言うあたしも、素っ裸ってのは見たことがない。
色々な意味で刺激が強そうだ。
因みにあたしは叔父貴の素っ裸を見たことがあるが(←あの人、家では裸族だからな)
悲鳴はあげなかったものの
「見てはいけないものを見てしまった」と思ったクチだ。
「リコ…大丈夫か~」とあたしも手うちわでリコの顔に風を送っていると
「だ、大丈夫……予行演習だと思えば…」
「予行演習ぅ?俺様の倅はマグナ…」
「それ以上は言うな!」
「戒さん、それ以上はやめてください」
とあたしとキョウスケの言葉が重なった。
色んな意味で、この旅行デンジャラス過ぎる!!!