。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
数秒の間を置いてようやくどうゆう状況なのか理解できた。
「ぅわ!」
「キャァ!」
思わず胸元を隠すと、響輔が虎間 戒の視線から隠すようにあたしを抱き寄せ
「響輔っ…すまん!止めたんやけど!」と虎間 戒が朔羅を引っ張って
「ちょっとしたハプニングやさかい…堪忍なぁ。
そいじゃ、お二人さん続きごゆっくりぃ♪
響輔、あんじょうきばりぃや♪」
虎間 戒が無理やりにこにこ笑顔を貼りつけて、そそくさと帰って行く。
み、見られた!?
「てかあんた!鍵かけなかったの!?」思わず響輔を睨むと
「鍵なんて最初から付いてへん」と響輔が眉間に皺を寄せる。「それに誰が想像できるん?“最中”に乱入されるやなんて」
最中…!
ま、まぁ考えたらそうよね…
何だかさっきの勢いを失って、戦意喪失ってところかしら。あんなに響輔のこと欲しかったのに、今の乱入で色んな感情が吹きさらっていかれた。
響輔も同じようで
「萎えたわ」
と額に手を置き、顏をしかめる。
ぅわぁ……あたしの想像、まるっきり外れてないじゃない。
てかあの時の自分に言い聞かせたい。
乱入注意!
“する”時は鍵を掛けろ―――と!
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