。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
ゴォオオ…
戒にドライヤーで髪を乾かしてもらい…
てかこれぐらい自分でやるって言ったけど、戒がやりたいって言ったから…そう言えば戒ってあたしの髪いじるの好きだよな~
まるで美容院みたい。
約15分後に髪が乾いた。
「髪長いと時間掛かるんだな~、男なんてあっと言う間だぜ?」と戒は苦笑。
そうだな。
戒も最初は濡れてたのに、今はほとんど乾いている。
あのちょっと濡れた感じも色っぽくて……
ジュルっ
いかんいかん!あたしはどこぞのエロオヤジかっ!
「あ、明日の予定さ!」
あたしは列車の中で女子三人で話し合ったスケジュールを手帳に書きこんだのを戒に見せると
「何なに?朝7時起床。
8時朝食→9時まで掃除。
9時~海水浴やビーチバレー
12時昼食
14時までお喋りタイム
14時~フリータイム
18時夕飯
20時、花火…」
戒はあたしの手帳に書きこまれた文字を読み上げ
「てかスケジュール細かっ!」と突っ込んだ。「これじゃまるで女優並じゃね?女狐がまたキンキン言いそう…」
「そうだよな~…オフの日も仕事してる感じになっちまうだろうから、そこはキョウスケと要相談って感じだな」
「お前……優しいんだな~…女狐には酷い目に遭わされたってのに」
と、戒はにこにこ言ってあたしの頭を撫でなで。
「え…?うん…まぁ…だってせっかくの旅行だし、結構楽しみだったし…」
と素直に頷くと、
「俺も……俺も楽しみやった」
戒はどこか切なそうに眉を寄せ、あたしの頭を引き寄せると、額にキス。