。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
いや、意味わかんねぇし。
「だってさー、俺ら旅行…の前にまともなデートすらしてねぇじゃん?
新垣 エリナは朔羅に……いや、俺たちにラブい雰囲気になるように気を使ってんだろって思うぜ?」
そ…そっか!
「デキる女は違うなっ!」
「だからさ、ここは新垣 エリナの厚意に甘えて、それっぽい雰囲気にならね?」
と聞かれ
それっぽい――――って……?
と思ってると、あたしの顎をそっと持ち上げ戒の唇があたしの唇に重なった。
目も閉じる間もなく、唐突に―――キス。
まるで押しだされるように戒の力が籠って、あたしはキスしたまま
トサッ…
ベッドに倒れた。
へ!?
ってか!そう言えばあたしたちが座ってたの、ベッドだった!
今更ながらその事実を思い出し、あたしの顔が熱を持つ。
ギシッ
戒の手がすぐ傍に置かれて、ベッドのスプリングが軋む音を耳のすぐ傍で聞いた。
気が付くとすぐ目の前には戒が。
「み……みんな居るよ?」
慌てて目を上げると
「大丈夫やよ。今頃響輔&イチカップルは上やろうし、その他のメンバーもリビングでトークしてるやろ」
キョウスケとイチが上のお部屋ってことは……
ふ、二人もそんな感じなの!?
いやいや……ちゃんと付き合って昨日今日の関係だ。そんなすぐそんな関係にならないって…
と思ったが、イチのあの見るからに美味そう……女のあたしでも羨ましいぐらいな美脚……を思い出し
それもあるかも、とちょっと思った。