。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



「てか、そんな格好してる朔羅が悪い」


え!あたしの…格好?


意味が分からず自分の格好を見やると、淡いピンクのタンクに、赤地に白の星柄の短パンだと言うことに気がついた。


これが何だよ。てか家(龍崎組)でもこんな感じじゃん。暑いし、しゃーねぇだろ。


「他の男の前でそんな可愛い格好するなよ」


戒が微苦笑を浮かべた。


え―――……?


覆いかぶさってきた戒が再びキスをしようとしてきて、色々考えていたことが吹っ飛んだ。


どうでもいいや。


今、あたしは戒と居る―――


ずっと……ずっとこうしたいと思ってた。


あたしが戒の首に手を絡ませ、自ら顏を近づけたときだった。


ガタガタっ!


頭上で物が壊れるような派手な音が聞こえて、


ビクっ!


あたしは目を開いた。


慌てて戒を押しのけ


「なぁ!音がしなかったか!?」


と聞くと


「気のせい、気のせい」と絶対階上の物音を聞いてる筈なのに、戒はあたしの言葉を右から左へと聞き流し、再び迫ってくる。


ガタンっ!


またも派手な物音が、今度はハッキリと聞こえ


あたしは戒のキスを避けると


「ぜってぇ音がした!この上は確か……キョウスケたち!?


あいつに何かあったのかも!」


あたしは飛び起きた。


「大丈夫だって、気にするな」って戒は言うけど、あの物音は尋常じゃない。


イチは一度キョウスケのタマ(命)狙ってたからな!


キョウスケに何かあったのかも!


あたしは


「朔羅っ!待てって!」と言う戒の制止を振り切って、部屋を飛び出ると、近くに居たであろう風呂あがりっぽいエリナがびっくりしたように目をパチパチしてて


「朔羅…?どうしたの?」と聞いてきた。エリナには聞こえなかったのだろうか…


考えたら、キョウスケの部屋の真下じゃないと分からないだろう。


てかそんなことどうでもいい!




キョウスケっ!!!!




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