。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



その後、自分の考えがすごく恥ずかしくなったけど、戒は


「まぁ?あの二人のラブシーンって結構強烈だよな」と苦笑いを浮かべていたのも数分で、すぐに「俺の部屋来いよ」って甘く痺れるヴォイスで誘ってきたが、とてもじゃなくそんな気分になれなくて…


キッパリとお断りした。


だって!戒のお部屋に行ったら、あたしたち…さっきのキョウスケ&イチみたいになるってことだろ!?


流石にあそこまでは激しくならなさそうだけど…狼戒の取る行動は予想不可能だからな。


結局、あたしと戒もリビングでキョウスケ&イチを抜く残りの6人のメンバーで、楽しくお喋り……できるはずもなく、


さっきちらりと見えた二人のワンシーンが忘れられない。


わーー!!


あたしは変態オヤジかっ!


消えろ残像!と宙で手を右往左往させていると


「どうしたの、朔羅。挙動不審」と淡いピンク地に黒いストライプ柄のパジャマと言う格好のリコが不審そうにちょっと顎を引き


「う、ううん!」あたしは慌てて何でもないフリ。


戒だけは事情が知ってるからか、苦笑い。


あたしと戒が“うっかり”キョウスケ&イチの部屋を開けてしまうと言うハプニングがあって、それから10分ぐらいにイチが部屋から出てきた。


流石に10分では何もなかったんだろう。てかあたしたちが乱入したことで、再戦!て意気が半減したに違いない…


わ゛~~~ん!!ごめんキョウスケ~~


「お風呂、借りるわね」


と、イチは一応断りは入れてくれたけど、空中でバッチリ視線があっちまって、慌てて逸らそうとしたものの、イチの方がそれより早く、ツンと顔を逸らし一階バスルームへ消えた。


二階のバスルームをキョウスケが使ってるのだろう。


イチのその横顔はこの別荘にきたときと変わらず、ちょっと高飛車で不機嫌そうだ。


恥じらってはないだろうが、心の中で歯軋りをしているに違いない。


すみませ~~~ん!!!



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