。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



あたしはイチゴ味のポッキーを食べながら


「リコは?キモ金髪とはどうなの」


ターゲットをリコに移した。


「えー……?」


リコは笑いながら両手で口を覆い、ちょっと顏を赤くして、俯く。


「もしかして何か進展あった?」とすかさずエリナが聞いて、リコの顔は益々赤くなった。


「ちょっと!あいつと何かあったんか!」


と、持ち前の短気でリコに詰め寄ると、リコは顏を赤くしたままベッドに這っていき、ベッドに昇ると、可愛らしく胡坐。




「えーっとね……


つ、付き合うことになったの」




え―――…?


「「えぇ!?」」


あたしとエリナの言葉が被さり、リコは益々顔を赤らめて両手で顏を覆う。


「ど、どーして!いつそんな展開になったんだよ!」あたしが勢い込むと


「あ、もしかして!やっぱテラスに居たとき、そうゆう話だったの?」とエリナが口を覆い笑う。


「テラス??」


「うん…サクラがお風呂入っていってみんなでスイーツ食べようって話になったんだけど…」


「ちょっと待て!何であたしは仲間はずれなんだよ!」


と突っ込むと


「まぁまぁ、それは雰囲気とかあるでしょ?」とエリナがあたしの肩をぽんぽん。


「で?何があったの?」と真剣にリコに聞いていて…エリナにとってお菓子より、恋の話の方がおいしそうだ。


リコはもじもじと手を組み合わせては解き…を繰り返していて


「進藤先輩だけ居なくて……テラスまで探しに行ったの。


そのとき、な、何となく?流れ…?で…?」


と、リコは語尾を変な風に吊り上げ赤くなった小首をかしげ


何となく!流れで!


キモ金髪とどうーしたら、何となく流れで付き合うことになるんだよ!


「でも、良かったじゃん。先輩とうまくいって♪」と応援モードのエリナ。


あたしはただ目を開いてぽかんと口を開けていると


「さ、朔羅は……軽蔑した…?


響輔さんにフられたばかりなのに、すぐ違う男の人と……って」


リコがちょっと探るように顎を引き


「い、いや!そんなんで軽蔑しないし!」


恋を失ったら新しい恋で癒せばいい、って前に叔父貴が言ってたし。


あたしもそう思う。


かく言うあたしだって叔父貴にこれと言ったハッキリとした言葉はなかったけれど失恋して、その直後に戒と付き合うことになったし…



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