。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
響輔が言った通り、10分弱でその場所に着いた。
グリーンタウンは『タウン』てつくぐらい広大な土地で、周りは爽やかな樹々で囲まれてて、きれいな花がたくさん咲いていた。あちこち可愛いカフェみたいなものと、土産屋っぽい店があって、どこか異国感がある。
「おお~!」
陽射しから顏を庇うように額に手を当てあたしは感動!
「どこから回る?」と入口で貰ったマップを手にした千里が言い出し
「俺は朔羅と回るからお前らと別行動な」と戒があたしの腕にぎゅっとしがみついてニコニコ。
へ―――…?それじゃ団体の意味が無いような…でも戒と二人きりって言うのはちょっと嬉しいかも。
「はぁ!?」と千里がまたも目を吊り上げる。
「じゃぁあたしたちも別行動するわ♪」とイチが言い出し響輔の腕に絡まり
「リコは先輩と回ったら?」とエリナが笑ってリコの背中を押しだし「サクラは龍崎くんと回ってきなよ」と小さくウィンク。その仕草はリコとあたしを気遣ってくれたみたいで
……てことは?
「一ノ瀬くんはあたしと回ろ」エリナが千里を覗き込むと…
てか、ちょっと腰を曲げて両手を後ろで組み、千里を見上げる姿……
可愛いな!!!流石マドンナ!!
でも凄いのはエリナはちっとも意識してないってとこだよな。自然に乙女を演出できるエリナが羨ましい↓↓
そんな乙女なエリナに千里も
「お、おう…」と何とか頷いた。千里は可愛いエリナの仕草にノックアウトってとこか。
「んじゃ、夕方16時ここに集合ってことで~」と戒がご機嫌に手をふりふり。
今はお昼の12時前だから四時間は遊べるってことか。
「じゃぁね~♪」とイチの明るい声を合図に三組のチームで別れた。