。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。


最初はキマヅクなるかと思いきや、何だかんだでニンニクも生姜も豚ひき肉もゴマ油や香辛料もGETできたし


「そう言えば酒残りあったかなぁ」


あたしが言い出し


「あの子たちすっごい勢いで飲んでたからもう無くなってるかもね」とイチも呆れたように吐息。


「ついでだから買って行きましょうか」


あたしたちはリカーコーナーに移動。


とは言っても


「ん゛~~~ん……あいつら何飲んでたっけ」


ビールのメーカーや種類が多すぎて分からん。


酒コーナーを無意味に行ったり来たり。イチも流石にキョウスケが何が好きなのか分からない様子で、


「もー!響輔ったらホントどこほっつき歩いてるのよ」と目を吊り上げている。


そんな中、冷蔵ショーケースに入れらたチューハイの場所に若い男が三人程束になっていてあたしらに声を掛けてきた。地元の大学生か何かだろうか、いかにも今から宅のみしますって感じで、手にした籠の中にはつまみ類ですでにいっぱいだった。


「ここら辺の子?」と気軽に聞かれ


慌てて首を横に振る。


「ただのナンパよ。相手にすることないわ」とイチが腰をかがめてあたしにこそっ。


そ、そっか!


て言ってもどうあしらえばいいんだ!あたしはいつもこうゆう場面に出くわすとどうあしらえばいいのか分からずあたふた。


つん、とすまし顏をしているイチは敷居が高いと見た、男たちはあたしに


「似てるね~もしかして姉妹?」


なんて、とんでもなく失礼なことを言ってくる。


どこに目ぇつけてやがる!こんな美人の女優とあたしなんて、月とスッポコだ(←正しくは月とすっぽんです)


「いや、そんなんじゃ!」と一応、穏便に済ませたいあたしは慌てて言い、


「いいね~仲良し姉妹で買い物かぁ」と男たちの妄想は止まらない。


つか、違ぇって言ってんだろが。


いい加減素が出そうになったところ





「朔羅



行きましょ、あっちの方」




イチがあたしの手首を掴み颯爽と歩きだした。


え―――……


今あたしのこと“朔羅”って……





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