。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
弁当!?
☆ 弁当!? ☆
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戒はオープンから出勤の筈なのに、何故か遅番にしてくれって……
何だよ、またあたしに隠し事かよ。
と、苛々しながら午前中を乗り切り、お昼休憩になって休憩室に向かいロッカーからケータイを取り出す。
戒に―――……
と、思ってやめた。
心配しても、昨日みたいな態度取られたらムカつくし。
それよりも……
リコ……
「はぁ…」
あたしはため息をついた。
昨日、何度も電話をしようとして、結局できなかった。ケータイを握りしめたまま寝ちゃったし。
どうしよう。何て言えばいいんだろ。
う゛~ん…と唸ってて
そだ、エリナに聞いてみよ。昨日行けなかったし。ちょっと心配だったのもある。
エリナに電話をすると長いコール音のあと
『さ、サクラ!?』と勢い込まれ
「う、うん!」と慌てて頷いた。
「どした!?またあの淫行コーチが来たんか!?」と勢い込むと
『ううん……大丈夫…だと思う……
さっき進藤先輩が様子見にきてくれたの。て言っても窓からちらっと見た感じだけど…
一緒にリコも来てくれたみたいで……お礼の電話をしようとしたら、出なくて…』
そっかー……
エリナの電話にも出ないって、相当落ち込んでるんだろうな。
はぁ
またもため息。