。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



クマすけの話をしてから何となく居心地が悪くなった。


あたしの箸は止まり、あたしの横で無言で黙々と食事を進める響輔の横顔を眺めていると


「どないしたん?」と響輔が目だけを上げた。


「う……ううん!なんでもない!」


慌てて目を逸らし、再び箸を握る。


再び沈黙。


「何なん?」と響輔だけが怪訝そうにしていたけれど、


ふと思った。




あたしたちの関係って―――どの位置にいるのだろう、と。



響輔はかっこ仮の恋人同士って前から言ってたけど






『なんぼでも言うたるわ。


愛してる、って』





あの言葉は……どうゆう意味なんだろ…


勢いとか、その場限りの嘘……とか?


まぁこいつに限って嘘とかはないだろうけど。


かっこ仮がなくなって、本当の恋人同士になれるのだろうか。


「ねぇ、響輔…」


あたしが声を掛けると「ん?」と食事途中だった響輔がまた目だけを上げた。


「き……昨日のさ!!


もう一度言って!!」




愛してる




って言って。


きゅっとテディを握ってると


「昨日?俺なに言うたっけ?」


と響輔は首を傾ける。


え!!?


覚えてない!!?




嘘でしょーーー!!






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