黒猫の呪い
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今日も猫はうるさい。今日も夜中の2時だというのに大勢の猫達は騒ぎ続ける。たまらなく苛立ちが募る。テレビの音も聞こえやしない。泣きたいのはこっちのほうだ。

汚れた車は中々大変だった。何度も何度も何度も擦ったが汚れは落ちなかった。まったく迷惑な猫だ。どこまで私を悩ませれば気が済むのだろう。

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その日は友達と酒を飲み夜遅くに帰宅した。午前2時くらいだろか相変わらず猫がうるさい。その鳴き声はいつもより近い気がした。ついにアイツらは私の家の敷地にまで侵入してきた。

猫避けは満遍なく敷き詰めた筈だが鳴り響くけたたましい鳴き声。私は怒りを抑えきれずに玄関から飛び出した。

そこに1匹の黒猫がこちらを威嚇していた。
私は追い払おうと近寄るとそいつは車の下に逃げ込んだ。またはねたら困る。

私は後を追い下を覗き込むとそこには白い女の生首が一つ置いてあった。

私は理解が出来ずにいたがそいつは歯ぎしりを立てながらギリギリ、ギリギリと近づいてきた。
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