雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
着替え終わって気づくと。

「え、これって………」

男装!?
めっちゃ恥ずかしい!!
だけど………。
行かなきゃ!!
私は思いきって外に出た。

ーザワッ

「あれって実行委員長?」

「めっちゃカッコいい!!」

「普通の男子たちよりカッコいい!!」

なんか………悪口言われてなくてホッとする。
私はそのまま、ぶっちぎりでゴールテープを切った。

「葉玖村先輩、速いんですね」

私の次にゴールした、王子様の格好をした弦君が私に言った。

「そうみたい!」

私は弦君の言葉にそう返した。
男装をした私と本物の王子様。
なんだか………可笑しいね!

「楽しかった!!」

「はい、僕もです!」

そう言って私と弦君は退場していった。
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