雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「うん、大丈夫だよ。なんかボーッとしちゃって!」

そう………明るく言った。
でも、心はどんよりとしたまま。
この気持ちをどうしたらいいのかなんてわからない。
わからないから………ボーッとしてしまうんだ。

「狛犬さん。あとは念のために休んでおきましょう。怪我が悪化したら大変だからね」

そう言ってくれた保健の先生に感謝した。
この気持ちを抱えたままやるのはちょっと厳しいからね。

「はい、安静にしておきます」

そう言って私は本部の実行委員長の席へと座った。
そして辺りを見渡す。
雅さんは帰ったのかな?
なんだかホッとする………。

「お母さん!!」

ービクッ

何………っ!?
私はびっくりして振り返った。
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