雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
そして倒れた妹を受け止めた。
葉玖村はいつも何かに怯えている。
たぶんそれは………。

「お母さん、ごめんなさ………っ」

母さんなんだろう………?
お前は………母さんを自分が殺したって思ってるんだろう?
だからそんなに苦しんでいるんだろう?

「葉玖村………っ、大丈夫だからっ!!」

「葉玖村!!」

「葉玖村ちゃん!」

「葉玖村先輩っ!!」

葉玖村のそばに駆け寄ってきたのは、女の子一人と男の子五人だった。
そういえばこいら………。

『私には大切な友達だから!!』

葉玖村が借り物競争のお題で一緒に走ってたやつら。
お題は………[大切な友達]。
そうか、こいつらだったんだな。
お前の[大切な友達]って。
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