雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「こちら杉浦総合病院の者ですが、狛犬華さんと娘さんの葉玖村さんが運ばれてきました」

その電話をもらって俺たちはすぐに病院へと駆けつけた。
葉玖村と母さんが………っ!!


数時間すると俺たちはようやく再開した。
けど、母さんはいなかった。
葉玖村だけ病室にいた。

「葉玖村、大丈夫か?それに母さんは………?」

そう尋ねると肩を大きく震わせた。
そして悲しそうな怯えたような目で俺たちを見てきた。
「葉玖村………?」

様子がおかしかった。
俺はなにかを察した。
だけど気づきたくなかった。
だってそれはあまりにも………悲しすぎる事実だったから。

「お母………さ、んは………私のせいで」

そこまで言って父さんと俺は。
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