雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
そうだったんだよ、前までは。

「でも………君たちのお陰で葉玖村は………変わる決心がついた。俺たちの食卓をお前たちの話で盛り上がってる。葉玖村は嬉しそうだったよ。ちゃんと笑っていたよ」

あれはきっと………偽りでも作られたものでもない………心からの笑顔だった。
だから………。

「だからお願いだ!!あいつを助けてやってくれ!!あいつはきっと………失恋したから」

「失恋………っ!?誰に!?」

皆は釘付け。
まあ………しょうがないよな。
「俺の友達の雅って言うやつだよ」

「そういえばなんかいたな」

「うん、いたいた」

すごい記憶力だな………。
てことは言ったんだな、あいつ。
彼女ができたって………。
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