雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
私は君を好きになる
〜葉玖村side〜
目を開けると、見慣れた私の部屋の天井が目に入った。
そしてゆっくりと起き上がる。
私………体育祭どうしたんだっけ?
「………」
記憶にない。
けど、なんだか懐かしい夢を………見ていたな。
苦しくて辛かったけど………。
「目………覚ましたんだな」
「………うん」
兄がいた。
私の顔色を伺っているみたいだ。
でも、今は元気。
なんだかよく寝て、すっきりした。
「学校………行けそうか?」
「………うん!」
私はすぐに学校に行く準備を始めた。
そしてスマホを見ると、体育祭のあの日から4日が経っていた。
学校………昨日いけなかったんだ。
なんだか憂鬱になってきた。
けど。