雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
夏々君はカフェオレ、都君はミルクコーヒーで真輝君はほうじ茶をそれぞれ注文して届いたタイミングで話が始まった。

「実は………聞いたんだ。葉玖村のお兄さんから葉玖村の過去の話を」

ードクン

「えー?」

私の………過去の話を?
いきなりで理解できない。
だって………。
私の過去の話なんていつ言ったの?
まさか体育祭?

「えっと………」

私は怖くなった。
皆、私をせめて、人殺し呼ばわりして私から離れて行く。
そう想像してしまう。

「葉玖村のお母さんは葉玖村のせいで死んだんじゃないよ?」

「そうだ!葉玖村を守って死んだんだ!」

「違う!私のせいでお母さんが!!私を守ったから………っ」

続きを言いたいのに言えない。
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