雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
大平さんの優しさに私は素直に甘える。
きっといつもだったらそっけなく返すんだろうな。
だけど………。

「それでは」

ケーキを食べたから今はご機嫌!
私はスキップをしながら自分の部屋に戻った行った。


「おはよ、葉玖村ちゃん!」

「あれ………大平さん。まだいたんですか?」

昨日はあのあと、私はすぐに寝た。
なんか疲れちゃったみたいで………。
それで目を覚ましたら目の前に。

「お泊まりしちゃった!てへっ!!」

大平さんがいた。
相変わらず変わらないニコニコ笑い。
私は苦笑いをしながらこう言った。

「女の子の部屋に入って来ないでください、大平さん」

私は怒りを抑えるのに必死だった。
そして大平さんは。
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