雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
「だから………大平さんじゃなくて雅でいいって!!」

「大平さんでいいです。変えるの面倒なんで」

私はそっけなく返す。
だってもう………。
イチゴベリークリーミーケーキの味がしないんだもん。
だからご機嫌ではなくて、いつものそっけない態度になってしまう。

「大平さんはなんで私なんかに構うんですか?こんな………そっけない人に………」

私は疑問に思っていたことを大平さんに聞いた。
だってそうでしょ?
そっけなくて、冷たくて………。いつも突き放しているのになんで私なんかに構うのか。

「私なんかと一緒にいても………楽しくない」

「ダメだよ、〝私なんか〟は。そんな自分を見下したのはダメ」

「え………?」
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