雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
君の正体
「おはよ、狛犬!」
「………」
「狛犬………?」
なんで話しかけてくるの、この人………。
私はこの人と話したくないのに。
と、とりあえず………返しといた方がいいかな?
「お………、おはようございます瀧島さん」
私は苦笑いで言った。
この人………絶対におかしい。
だって私と話すのなんておかしいでしょ!?
しかもこんなに拒絶してるのに!!
「ねえ!結って呼んでよ!私も葉玖村って言うからさ!!」
「え………っと、」
どうしよう………。
そんなの無理に決まってる。
だって………。
「私はあんまり親しくなりたくないのでこのままでいいです」
「え?」
ーハッ
気がついた時には遅かった。
言ってしまった。